損益分岐点売上高を利用して一定利益の確保に必要な売上高を算出する方法

 

以前に、損益分岐点売上高について書きました。

 

https://www.daicpa.com/cvpanalysis/

 

これを利用することによって、

「利益を○○円確保するためには売上高はいくら必要か」

という売上高の目安も分かるようになります。

 

損益分岐点売上高については、

 

損益分岐点売上高= 固定費 ÷ (1 - 変動比率)

 

という算式を書きました。

この算式にある固定費のところを「固定費 + 必要利益額」とすることで、必要利益を確保するための売上高が算出できます。

具体的に見ていきます。

 

利益 = 売上高 - (変動費 + 固定費)

 

= 売上高 - ( 売上高 × 変動比率 + 固定費)

 

= 売上高 × (1 - 変動費率) - 固定費

 

よって、売上高を「X」、「利益」を「必要利益額」とすると、

 

必要利益額 = X × (1 - 変動比率) - 固定費

 

必要利益額 + 固定費 = X × (1 - 変動比率)

 

X = (必要利益額 + 固定費) ÷ (1 - 変動比率)

 

となります。

 

計画上、一定水準の利益をあげたい場合に「売上高がどれぐらい必要になるか」を把握するうえで有用ですので、活用されるとよいでしょう。